高齢者膠芽腫；術後放射線治療 vs. 支持療法
・対象：70歳以上, 新規診断, 退形成性星細胞腫/膠芽腫, Karnofsky performance score 70以上
・支持療法単独群と放射線治療群にランダム化
・放射線治療：局所照射, 1回1.8Gy, 合計50Gy
・Primary endpoint: 全生存
・85例を支持療法単独群と術後放射線治療群にランダム化
・最初の中間解析の時点で試験は早期中止；支持療法に比べ, 術後放射線治療群が優れていた
・81例の神経膠芽腫に関して最終解析が行われた
・中央年齢 73歳 (70-83歳）
・中央経過観察期間: 21週 (術後放射線治療 39例, 支持療法単独 42例）
・中央生存期間：術後放射線治療群 29週, 支持療法単独群 17週
・ハザード比 0.47 (95% CI 0.29-0.76, p=0.002)
・放射線治療関連性の高度の有害イベントを認めなかった
・生活の質 (QOL) および 経時的な認知評価：両群間に有意差なし
Keime-Guibert F et al. Radiotherapy for glioblastoma in the elerly. N Engl J Med. 2007;356:1527-35.
PMID: 17429084
