腎がん少数転移に対する体幹部定位放射線治療の有用性
Zaorsky NG, et al. Eur Urol Oncol. 2019. PMID: 31302061
・腎細胞がん（RCC, renal cell carcinoma）、少数転移（oligometastases）に対する体幹部定位放射線治療（SABR, stereotactic ablative radiation therapy）。
・メタアナリシス（SABR ORCA）
＜背景＞
・腎がん再発/転移に対する体幹部定位放射線治療は、その有効性と安全性が確立されておらず、現在は標準治療とはなっていない。
＜目的＞
・転移を有する腎細胞がんに対する体幹部定位放射線治療の有効性と安全性を評価することを奥的にシステマティックレビュー/メタアナリシスを行った。
＜結果＞
・265研究をスクリーニングし、28研究を組み入れ解析を行った。
・1602例（頭蓋外転移 679例、頭蓋内転移 923例）、3892病変（頭蓋外病変 1159病変、頭蓋内病変 2733病変）。
・中央年齢は62歳であった。
・治療体積（中央値）：頭蓋外病変 59.7 cc（IQR 31.1-71.4）、頭蓋内病変 2.3 cc （IQR 1.3-4.3）。
・1年局所制御率：頭蓋外病変 89.1%、頭蓋内病変 90.1%
・1年生存割合：頭蓋外病変 86.8%、頭蓋内病変 49.7%。
・Grade 3-4毒性発生率：頭蓋外病変 0.7%、頭蓋内病変 1.1%。
＜結論＞
・腎がん少数転移に対する定位放射線治療は安全で有効、1年時点での局所制御率は90％程度、重篤な毒性発生率は1％程度。
＜関連＞
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