とある放射線治療医の備忘目録

とある放射線治療医の覚書

少数転移/オリゴ転移

少数転移/オリゴ転移に対する体幹部定位放射線治療は長期の生存成績を改善する。

【まとめ】 ・SABR-COMET試験の以前の報告では、標準的な緩和治療と比較して、転移病巣に対する体幹部定位放射線治療を行うことで生存期間を延長できる可能性が示唆されていました。 ・より長い期間経過を見てみると、体幹部定位放射線治療を行った患者さん…

【SABR-COMET】遠隔転移の数が少ない場合、転移病変に対する体幹部定位放射線治療は予後を改善するか?

SABR-COMET. Palma DA, et al. Lancet. 2019. PMID:30982687 【まとめ】 ・がんの患者さんで、遠隔転移を合併している場合には、病気の治癒は望めないとして、全身治療が標準治療として行われてきました。 ・放射線治療技術の進歩とともに、遠隔転移の数が少…