EGFR mutation 陽性の非小細胞肺がん患者に対するオシメルチニブによる術後補助療法は無病生存を改善するか?
EGFR-mutation陽性 非小細胞肺がんに対する, オシメルチニブによる術後補助療法
ADAURA
・第3相ランダム化試験
・完全切除が行われた EGFR mutation 陽性 非小細胞肺がん
・(1:1)の割合で, オシメルチニブ投与群(80 mg once daily) と プラセボ投与群にランダム化 (いずれも3年間投与)
・Primary endpoint: II-IIIA期患者の無病生存
・682例がランダム化(オシメルチニブ群 339例, プラセボ群 343例)
・II-IIIA期患者;24ヶ月時点での無病生存率:オシメルチニブ群 90% (95% CI 84-93), プラセボ群 44% (95% CI 37-51) (HR 0.17, 99.06% CI, 0.11-0.26; p<0.001)
・患者全体;24ヶ月無病生存率:オシメルチニブ群 89% (95% CI, 85-92), プラセボ群 52% (95% CI, 46-58) (HR 0.20, 99.12% CI, 0.14-0.30; p<0.001)
・24ヶ月時点で, オシメルチニブ群の 98% (95% CI, 95-99), プラセボ群の85% (95% CI, 80-89) が中枢神経病変なく生存 (HR 0.18; 95% CI, 0.10-0.33)
・全生存の成績データはimmature;29例が死亡 (オシメルチニブ群 9例, プラセボ群 20例)
結論:IB-IIIA期 EGFR mutation陽性非小細胞肺がん, 外科的切除後の患者で, オシメルチニブによるアジュバント治療が行われた患者では, プラセボ投与が行われた患者群と比較して, 無病生存が有意に良好であった
(Funded by AstraZeneca; ADAURA.)
N Engl J Med. 2020;383:1711-1723. PMID: 32955177