転移性非小細胞肺がん;抗CTLA-4併用SBRT vs. 抗PD-1併用SBRT
転移性非小細胞肺がんに対する免疫チェックポイント阻害剤(ICI)と体幹部定位放射線治療(SBRT)の併用
・抗PD-1薬剤(Pembrolizumab )併用 と 抗CTLA-4薬剤(Ipilimumab)併用の有効性の比較
・2つの前向き研究を遡及的に解析/比較
・転移性非小細胞肺がん;SBRT: 肺病変に対し可能なら50Gy/4回, 不適の場合45Gy/15回を照射
・Endopoints: 照射野内奏効、照射野外奏効、全体の奏効
・33例;anti-CTLA-4 17例, anti-PD1 16例;中央経過観察期間 19.6ヶ月, 19.9ヶ月
・照射野外病変の奏効率は同様(抗PD-1 37%), 抗CTLA-4 24%) (p=0.054)
・全体の奏効率;抗PD-1 56%, 抗CTLA-4 24% (p=0.194)
・無増悪生存率(抗CTLA-4 vs. 抗PD-1);3ヶ月 76% vs. 94%, 6ヶ月 52% vs. 87%, 12ヶ月 31% vs. 80%
・全生存率(抗CTCAL-4 vs. 抗PD-1);6ヶ月 76% vs. 87%, 12ヶ月 47% vs. 80%, 18ヶ月 39% vs. 66% (p=0.08)
結論:SBRTに抗CTLA-4 および 抗PD-1薬剤, いずれかの併用後の照射野内および照射野外の奏効同様;全体的な奏効および無増悪生存は抗PD-1で良好であった
J Immunother Cancer. 2020:8:e000492.
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